重くないカタログと見本誌

重くないカタログと見本誌

分厚いカタログと頒布される見本誌と、カタログはとにかく重くてかさばるというのが持ち運びに不便という点がありますが、見本誌はゆくゆく見本誌を集めてそれを公開する構想などが考えられています。その手段がどのような方向性になるのかについて、検討していますが個人情報を保護する観点などからもいろいろ議論されています。いつか同人誌のみの図書館が出来上がるのでしょうか?!

コミックマーケットのカタログ・申込みサークル向けの案内書のコミケットアピール・コミケットプレス・サークル参加申込書といった、コミケットの多くの準備会発行物印刷を行っていて、コミケットのカタログの創刊から今も全て担当しているのは、共信印刷が請け負っています。同人誌の印刷の受注は少ないようですが、コミケットのカタROMの販売とサポートも共信印刷です。

重くないカタログ

C56からは従来の冊子型のカタログに加えて、パソコンのWindowsやMacintoshで利用することができるCD-ROM版のカタログも登場しています。そしてC81からDVD-ROM版のカタログも登場しています。通称「カタROM」ですが、このパソコン版の発売は、毎回冊子版のカタログは発売されてから約1週間後になっています。パソコンで扱えるデータということもあって、基本的な検索機能以外にも、過去のCD/DVD-ROM版カタログで出力されたチェックリストを元にしてサークル・作家のスペース配置状態をオートチェックできる「過去のカタログ読み込み機能」、サークル情報のオンラインアップデート機能やgoogleを使ったサークル検索機能などのインターネット接続を活用した機能も搭載されています。

会場内でも活用できるように、各種PDAやスマートフォンで閲覧できるためのオンラインソフト・アプリも複数公開されています。またカタログ冊子版の収録情報に加えて、落選になったサークルの情報までも収録されていることも、カタROMの大きな特徴になっています。ちなみにカタROMには、C82からはマンガレポートも収録されるようになっています。

見本誌

サークルの参加者は必ずコミケ準備委員会に頒布物の見本を無料頒布物を含めて提出する必要があります。現在では年齢制限そして過激な表現などを準備会が点検するための目的も兼ねているため、性器の無修正や修正が小さいと判断した場合、ある程度の修正が命じられます。

見本誌の提出は、コミックマーケットが始まった当初から行われています。いまは、埼玉県内に専用倉庫を準備して保存しています。コミケ初期の頃、完全に準備会へ提出することを強制できなかったため、買い取った物や他の即売会で買い取った同人誌もあるため、収蔵漏れであったりコミケで実際には頒布していない同人誌も混じっています。この事前提出する制度は、コミケ独特のスタイルになっていて他の即売会では見本誌点検をしても、点検後に返却することが多くなっています。現状でコミケ以外の大規模な即売会で見本誌の提出制を取っているのは「コミティア」「COMIC1」といった少数になっています。

平成7年(1995年)に、コミックマーケットとして見本誌で資料館、または図書館を設立する構想を表明しています。そしてこの構想が実現する前には、コミックマーケットがもし終了する事態になったら国立国会図書館へ寄贈することも検討していました。制度上では、同人誌も一部は国立国会図書館の納本対象に入りますが、実際には国立国会図書館には、同人誌が納本されている例は少なくなっています。

コミケの準備会共同代行で、同人サークル「市川商店」を主催している市川孝一さんが、平成20年(2008年)に別に代表を務める即売会「COMIC1」で、見本誌を明治大学に寄贈するという話がでました。ところが、まったく事前の告知が無かったことからサークル参加者から反発が起こったため、サークルが申し出れば寄贈対象から外すことで騒ぎはおさまりました。この年の冬に開催されたC75のサークル参加申し込みではアンケートが行われて、「同人誌図書館を設立する場合、どのような形で公開することが望ましいか?」といった内容でした。そしてその後、拡大準備集会で「COMIC1」で見本誌寄贈は同人誌図書館構想のテストケースだということが説明されましたが、同人誌の場合は普通のパンフレットなどとは違って、不特定多数へ頒布を想定していないケースがが多くなっていて、愛好者で内々に活動しているジャンルも多くなっていることから、中には住所や氏名といった個人情報を載せているケースもあるため、この件は見送られることになりました。

その後も見本誌を公開する方向への検討が行われて、平成21年(2009年)10月31日に開館した米沢嘉博記念図書館でC77の見本誌から閲覧を開始すると発表されています。ただし、現在の構想では公開する期間は限定になっていて有料の図書館利用者登録が必要になるほか、同人誌に関する詳細な情報を指定しないと実際に閲覧することはできないため、実際に閲覧するためにはある程度のハードルが設けられいます。そして個人情報が載っているケースに関しては、所定の申請手続きをとれば該当部分にシールを貼って見えなくする措置をとることが検討されています。